今、日本のとある女子高生の活躍が世界中で反響を呼んでいる。

彼女の名は花田煌。
今年の麻雀インターハイに参加する一人の高校生だ。
彼女の成績はその多くがマイナス。
だから、大会が終わってから彼女のことを知る人々は
「これで活躍したなんて言えるの?」
なんてことを言って嘲笑うのかもしれない。
だけど
彼女の戦う姿を知る者に
彼女を嘲笑うものはいない。

彼女の名は花田煌。
去年の春、長野から福岡に越してきて
今年、名門新道寺の先鋒を任された。
彼女の敵は最強。
敵はいつだって相手のエース。
だから高校生1万人の頂点に君臨する怪物とだって戦わなきゃならない。
不条理な展開に理不尽な引き。
彼女の役目は捨て駒。
チームに彼女の勝利を望むものはいない。
かけられた期待はただ一つ。ハコらないこと。
だけど彼女は笑う。
すばら!
今日の日は負けませんよと。
だけど彼女は笑う。
すばら!
どうしたらいいのか分からない。だから面白いと。
だけど彼女は笑う。
すばら!
私を必要とする人がいる。
こんなに素晴らしいことはないと。
すばら、すばら…

今、日本のとある女子高生の活躍が世界中で反響を呼んでいる。
経済不況に政情不安。世界をぼんやりと覆う鬱屈とした空気。そんな時代を生きる人々は彼女の姿に何を見たのか。
動画投稿サイト「Youtube」にアップロードされた試合映像は一日で再生回数が100万を超え、交流サイト「Facebook」では8000人以上の人が賛意を示した。ブログやTwitterでの議論も盛んに行われ、ディスカッションイベントまで計画中であるという。あまりの反響の大きさに日本の放送各局が急遽ネットでのインターハイ中継の配信を決めるなど、このムーブメントは留まるところを知らない。共感の輪は今後も世界中で広がり続けそうだ。

彼女の名は花田煌。

世界を包む大輪の花。
どうしてこうなった!

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