※センチメンタル注意
あとで送ろう、明日送ろうと思っていたらいつの間にか終了していたアンテナの人気対局アンケート向けに用意していたコメントを手直しして投稿。
私のお気に入りの一戦。
それは、私が「咲-Saki-」を初めて読んだ、ちょうどそのときに行われていた出会いの一戦であると同時に、世の麻雀漫画ファンにこの作品の可能性を知らしめた記念碑的一戦でもある 長野県予選決勝 副将戦 です。
時は既に女体化擬人化萌え萌え萌えの美少女戦国時代。
粗製濫造の萌えキャラたちが既存のジャンル全てを食い荒らさんとする勢いで暴れまわっておりました。
そんな時代に生まれ落ちたこの咲-Saki-という作品も、ご多分に漏れず「萌え」・ミーツ・麻雀、しかし麻雀はただのオマケでしかない量産型萌え漫画……そんな先入観を多くの人間が持っていました。恥ずかしながら私もその一人です。当時の私はステレオタイプのにわか麻雀漫画ファンでしたから、そんな作品を大好きな麻雀漫画の仲間として素直に受け入れることはできませんでした。麻雀漫画というものは、影のある男達が力強い線で描かれていて、ベタゴマがいっぱいあって、新品なのに人の手垢やタバコの匂いが染み込んでいそうな、そういうものが理想なんだ!と、割と本気で思っていたわけです。咲-Saki-の真逆ですね(笑)
同好の士間で話題になっているから一応目は通してみようと思ったものの、「リンシャン少女だぁ?役でキャラ付けなんて下の下だぜ!」。そんな先入観を持った状態でのファーストコンタクト…これでは見えるものも見えなくなるというものです…。案の定、欠点(当時の私にとっての、ですが)ばかりが目について、咲-Saki-の魅力は何一つ掴めず、「なんでみんなはこんな漫画で盛り上がってるんだろう?」という疑問だけが残りました。今振り返れば恥ずかしい限りです。
しかし私は幸運でした。その疑問が意見へと変わる前に、考えを改める機会…いえ、改めざるを得なくなる機会に出会います。
時は副将戦──そう、あの「ステルスモモ」の登場によって!!

ステルスモモ──彼女の登場は衝撃でした。
先人たちが聴牌気配一つ消すためにあの手この手と試してきた、そんな世界へ、影が薄いから姿形まで見えなくなるという、もはや掟破りのキャラが乱入。そして更に!「なんでも通すよ。平気平気。捨て牌見えないから」、「え?リーチもするよ?平気平気。声も聞こえないから」と暴虐の限りを尽くして見せたのだからもう大変。
(ステルスモモという存在の偉大さはもう何年も語られてきたことですのでこの辺で割愛)
この奇想天外な発想を「あの咲-Saki-」がやってみせた…ド級の武器を持つ美少女の登場は、一人の麻雀ファンの色眼鏡を打ち砕き、その心に作品の名を深く刻みました。
おかしな話ですが、モモが見えなくなることで、私にも「本当の咲-Saki-」が見えてきたのです。

モモのインパクトに心動かされた人間は私一人ではなかったらしく、彼女の登場以降ネットの咲-Saki-勢力は明らかに規模と勢いを増しました。そして我らが咲-Saki-は雪崩込んだファンが生んだ潮流に乗って一気にアニメ化へと進んで行き(もっと前から決まってたのかもだけど!)…勢いそのまま今日に至る、というわけです。
長くなりましたが、私にとって咲-Saki-という作品はモモありき。
モモがいなければ当然このブログも存在していなかったことでしょう。
ということで、私のお気に入りの一戦は 長野県予選決勝 副将戦 です!
ありがとうモモ。ありがとう咲-Saki-。

あとで送ろう、明日送ろうと思っていたらいつの間にか終了していたアンテナの人気対局アンケート向けに用意していたコメントを手直しして投稿。
私のお気に入りの一戦。
それは、私が「咲-Saki-」を初めて読んだ、ちょうどそのときに行われていた出会いの一戦であると同時に、世の麻雀漫画ファンにこの作品の可能性を知らしめた記念碑的一戦でもある 長野県予選決勝 副将戦 です。
時は既に女体化擬人化萌え萌え萌えの美少女戦国時代。
粗製濫造の萌えキャラたちが既存のジャンル全てを食い荒らさんとする勢いで暴れまわっておりました。
そんな時代に生まれ落ちたこの咲-Saki-という作品も、ご多分に漏れず「萌え」・ミーツ・麻雀、しかし麻雀はただのオマケでしかない量産型萌え漫画……そんな先入観を多くの人間が持っていました。恥ずかしながら私もその一人です。当時の私はステレオタイプのにわか麻雀漫画ファンでしたから、そんな作品を大好きな麻雀漫画の仲間として素直に受け入れることはできませんでした。麻雀漫画というものは、影のある男達が力強い線で描かれていて、ベタゴマがいっぱいあって、新品なのに人の手垢やタバコの匂いが染み込んでいそうな、そういうものが理想なんだ!と、割と本気で思っていたわけです。咲-Saki-の真逆ですね(笑)
同好の士間で話題になっているから一応目は通してみようと思ったものの、「リンシャン少女だぁ?役でキャラ付けなんて下の下だぜ!」。そんな先入観を持った状態でのファーストコンタクト…これでは見えるものも見えなくなるというものです…。案の定、欠点(当時の私にとっての、ですが)ばかりが目について、咲-Saki-の魅力は何一つ掴めず、「なんでみんなはこんな漫画で盛り上がってるんだろう?」という疑問だけが残りました。今振り返れば恥ずかしい限りです。
しかし私は幸運でした。その疑問が意見へと変わる前に、考えを改める機会…いえ、改めざるを得なくなる機会に出会います。
時は副将戦──そう、あの「ステルスモモ」の登場によって!!

ステルスモモ──彼女の登場は衝撃でした。
先人たちが聴牌気配一つ消すためにあの手この手と試してきた、そんな世界へ、影が薄いから姿形まで見えなくなるという、もはや掟破りのキャラが乱入。そして更に!「なんでも通すよ。平気平気。捨て牌見えないから」、「え?リーチもするよ?平気平気。声も聞こえないから」と暴虐の限りを尽くして見せたのだからもう大変。
(ステルスモモという存在の偉大さはもう何年も語られてきたことですのでこの辺で割愛)
この奇想天外な発想を「あの咲-Saki-」がやってみせた…ド級の武器を持つ美少女の登場は、一人の麻雀ファンの色眼鏡を打ち砕き、その心に作品の名を深く刻みました。
おかしな話ですが、モモが見えなくなることで、私にも「本当の咲-Saki-」が見えてきたのです。

モモのインパクトに心動かされた人間は私一人ではなかったらしく、彼女の登場以降ネットの咲-Saki-勢力は明らかに規模と勢いを増しました。そして我らが咲-Saki-は雪崩込んだファンが生んだ潮流に乗って一気にアニメ化へと進んで行き(もっと前から決まってたのかもだけど!)…勢いそのまま今日に至る、というわけです。
長くなりましたが、私にとって咲-Saki-という作品はモモありき。
モモがいなければ当然このブログも存在していなかったことでしょう。
ということで、私のお気に入りの一戦は 長野県予選決勝 副将戦 です!
ありがとうモモ。ありがとう咲-Saki-。


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Comments
>名無しさん
でも、それを含めて “俺”やから…!
>福岡県民人さん
江戸時代から萌豚とはたまげたなぁ…
>ピヨ鬼さん
鶴賀の部長はむっきーです(半ギレ)
>名無しさん
そういう方もいれば、打牌解説や心理描写は食傷気味だから新しいアイデアをクレという私のようなのもいる…
そのへんが本格美少女麻雀漫画の難しいところですね。
>久は俺の嫁さん
新道寺ファンなら大きいの入るようにしたいよなぁ?
でも、それを含めて “俺”やから…!
>福岡県民人さん
江戸時代から萌豚とはたまげたなぁ…
>ピヨ鬼さん
鶴賀の部長はむっきーです(半ギレ)
>名無しさん
そういう方もいれば、打牌解説や心理描写は食傷気味だから新しいアイデアをクレという私のようなのもいる…
そのへんが本格美少女麻雀漫画の難しいところですね。
>久は俺の嫁さん
新道寺ファンなら大きいの入るようにしたいよなぁ?
イイハナシダナー
私も似たような経験が。当時は麻雀も咲も詳しくなく流し読みで単行本読んでいた中で、ステルスモモの登場から咲-saki-への求心が加速的に大きくなったと感じております。
あ、関係ないかもですが片山先生の新連載は二話で切りましたw
私も似たような経験が。当時は麻雀も咲も詳しくなく流し読みで単行本読んでいた中で、ステルスモモの登場から咲-saki-への求心が加速的に大きくなったと感じております。
あ、関係ないかもですが片山先生の新連載は二話で切りましたw
>顔2さん
>ステルスモモの登場から咲-saki-への求心が加速的に大きくなった
個人的な印象にすぎない話だったので同意してくれる方がいて良かった…
爆牌党の後半は麻雀漫画の全てが詰まってると言っても過言じゃない私の麻雀バイブルの一つなんですが、
そこに熱量偏りすぎて、その後の作品は全体的にハマれないですね。
特にミーコ終盤あたりからは完全に冷えちゃって長いこと読んでないですw
>ステルスモモの登場から咲-saki-への求心が加速的に大きくなった
個人的な印象にすぎない話だったので同意してくれる方がいて良かった…
爆牌党の後半は麻雀漫画の全てが詰まってると言っても過言じゃない私の麻雀バイブルの一つなんですが、
そこに熱量偏りすぎて、その後の作品は全体的にハマれないですね。
特にミーコ終盤あたりからは完全に冷えちゃって長いこと読んでないですw
個人的には予選決勝先鋒戦からハマりました。
亜空間殺法にしろ手牌読みにしろ、現実でも可能なレベルに収まっている分麻雀知らない人には分かりにくい話を、
異能力っぽく演出することで「鳴いて潰す」「他家の手牌を看破」とイメージしやすくしている。
反面、キャプテンは咲ポータブルのように開眼した途端いきなり見えるかのように麻雀未経験者には思われがちですが、
現実でも目ざとい人はあたかも透視 or 読心術が使えるように感じたりするので、ある意味リアルですね。
亜空間殺法にしろ手牌読みにしろ、現実でも可能なレベルに収まっている分麻雀知らない人には分かりにくい話を、
異能力っぽく演出することで「鳴いて潰す」「他家の手牌を看破」とイメージしやすくしている。
反面、キャプテンは咲ポータブルのように開眼した途端いきなり見えるかのように麻雀未経験者には思われがちですが、
現実でも目ざとい人はあたかも透視 or 読心術が使えるように感じたりするので、ある意味リアルですね。
>名古屋市民さん
全くそのとおりですね。
以前、能力論記事を中身なしのまま上げてしまったのですが、その中で訴えたかったこと(の一部)はまさにそのことでした。
とてもわかり易い例なので、続きを書く機会があれば参考にさせていただきたいと思います。
キャプテンのは能力でも何でもない、いわゆる「アナログ」ですよね。
>長野県民さん
なんという豆知識…モモの脳内がピンク一色なのはそういうことだったんですね…
これまた機会があれば参考にさせていただきたいと思います。
全くそのとおりですね。
以前、能力論記事を中身なしのまま上げてしまったのですが、その中で訴えたかったこと(の一部)はまさにそのことでした。
とてもわかり易い例なので、続きを書く機会があれば参考にさせていただきたいと思います。
キャプテンのは能力でも何でもない、いわゆる「アナログ」ですよね。
>長野県民さん
なんという豆知識…モモの脳内がピンク一色なのはそういうことだったんですね…
これまた機会があれば参考にさせていただきたいと思います。
記事名で損してるってはっきりわかんだね